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差押禁止財産01
 定額給付金を受ける権利を対象として債権差押ができるか?

民事執行152条

名古屋地裁豊橋支部H21/04/17決定 判タ1298号123頁

「定額給付金事業は・・市町村が主体となって,景気後退下での住民の不安に対象するため,住民への生活支援を行うとともに,あわせて住民に広く給付することにより,地域の経済対策に資することを目的として行う・・」「このような事業目的からすれば,定額給付金の使途について一切限定されていないことを考慮しても,一度は債務者の手元に給付されなければその目的を達し得ない債権というべき・・その性質上,差し押さえができない債権というべきである」

総務省は,定額給付金を受ける権利は,権利の性質上贈与であると考えているようです。そして,法令上(ほとんどの自治体は条例を定めなかったこともあり)差押禁止であることが明示されていないことから,債権差押申立に至るケースがあるようです。このような債権の場合(法令上の差押禁止のない債権),どの範囲で差押禁止となるかは,当該債権の性質をどう見るか・どう解釈するかによることとなりますが,上記決定は,上記のとおり「債務者の手元に給付されなければその目的を達し得ない債権」ということで,被差押適格を有しないと判断しました。
教科書的には「他人が給付を受けるのでは債権の目的を達しえない債権」と言われる範疇にあるものでしょう(中野貞一郎・民事執行法新訂版569頁・青林書院)。

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